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記事一覧

越中魚津・宇奈月縄文巡礼~虹と精霊

令和五年(2023)十一月十四日午後 越中・魚津港の北より西に望んだ能登半島海から内陸(東)へと車を走らせ 片貝川を渡り天神山のトンネルをくぐる天神山遺跡出土の土器は加賀の上山田貝塚と並び 縄文時代中期中葉の北陸の標識土器(天神山より望む片貝川、魚津市街と富山湾、2023/10/24)トンネルを出て右へ車を進め 小川山千光寺観音堂に参拝ご本尊の千手観音さまは寺伝によれば 魚津の北の経田浦(きょうでんうら)で大同元年(806...

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河北・氷見古代巡礼

令和五年(2023)十月二十九日朝 越中・小矢部から峠道を車で走り加賀・津幡の七野墳墓群へ 道の駅から南へと歩を進め倶利伽羅不動寺鳳凰殿に参拝 境内南の高台に登れば弥生時代終末期(三世紀前半)の墳墓群 二号墓は四隅突出型墳丘墓だ四隅突出型墳丘墓は弥生時代中期・紀元前後から 出雲など山陰地方で造られた墳丘墓だ弥生時代後期・二世紀後半には 出雲の西谷に巨大な四隅突出型墳丘墓が造られた(西谷三号墓、2019/2/21)(西...

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吉備放浪2 吉備中山

(承前)正午に首部(こうべ)白山神社を発ち 山沿いに西へと歩いていった十二時半国道の歩道橋に上り 西に拝んだ吉備中山(きびのなかやま)山のこちら側は備前国で 山のあちら側は備中国だ十三時前吉備津彦神社に到着 神池に映る吉備中山(巻頭写真)亀島の前の石の上で 仲よく日向ぼっこする亀二匹拝殿に参拝した後 本殿を仰ぐ北東より本殿の北の手前に楽御崎神社(らくおんざきじんじゃ) 奥には尺御崎神社祭神の楽々森彦命(ささ...

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越前越知山・加賀舟岡山放浪

令和五年(2023)七月十二日朝 越前武生(たけふ)の茶臼山へ麓の白山神社に参拝し 妙行寺の前通って山道を上へ北峰の頂に金比羅神社があり 石仏が祀られている手前に山上に円墳と方墳があり 古墳時代前期・四世紀後半のものらしい「国造本紀」によれば四世紀後半 成務天皇の時に角鹿国造(つぬがのくにのみやつこ)が置かれている初代国造は吉備武彦命の弟か従弟の建功狭日命(たけいさひのみこと) その頃の郡の長のお墓だろう大和...

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梅雨のさ中の山の庵

雨曇る梅雨のさ中の山の庵(いお)雄鹿が野人出迎えるカモシカ母子もこんばんは下界は蒸して寝苦しい山は涼しく快眠だ窓を開ければ自然風扇風機エアコンいらぬオーアオーアオと聞こえるアオバトの声樹上より庵(いおり)の庭に生えた草そろそろ草を刈らなけりゃだが草刈機など野蛮この時期に咲く花残し刈込鋏軽く刈る六月半ば星団の如くに咲いたコアジサイ下旬になると色褪せて真白に咲いたバライチゴ花はたちまち実と成って茂みに光る...

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米山登拝・上~蝶と海と雪と泰澄

令和五年(2023)四月二十五日 越後・柏崎の谷根(たんね)より泰澄大師ゆかりの米山(よねやま)に登拝した 六拡トンネル口を朝八時半に発ちハナモモ越しに見上げた米山 標高千メートル弱なのにまだまだ残雪に覆われている 越後の雪は奥美濃の比ではない谷根登山口に入る前 参詣した不動滝に奈良時代谷根に慈眼寺を開かれた 行基菩薩が不動尊を祀ったという此処に橋を渡って山道登れば 出迎えてくれたよカナヘビが南からの心地よ...

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マジヤーリヤとナボル~動物たちの為に

 十二月三十一日から一月四日は、ゾロアスター教の六つの季節祭の五つ目、マジヤーリヤ(中冬)。すべての善きものの創造主アフラ・マズダーが動物たちを創ったことを祝う祭日です。ペルシア暦の元日(ノウルーズ)はこの時期ではなく、春分です。アフラ・マズダーは初めに天空を、次に水を、次に大地を創り、さらに植物・動物・人間を創ったのでした。 九世紀にペルシアで書かれたゾロアスター教の文献「ザードスプラムの選集」によ...

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六厩の夫婦杉と三本松

霜月に入り今日で八日(ようか) 六厩(むまい、むまや)の朝は底冷えする寒さ千鳥格子の御堂に参って 登っていった杉尾山へ新軽岡峠への道 上れば朝日の温もり山の端より途中の谷からダートへ足進め 三十分ほどで出た尾根へ尾根越え西側へと下り 拝む六厩の夫婦杉(めおとすぎ)急斜面に立つ二本の杉の 幹が途中でつながっているしっかりと伝承によれば越前石徹白(いとしろ)・ 郡上長滝・六厩の杉尾三所に熊野権現が 杉の種をま...

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アオダイショウとノウサギ

令和四年(2022)七月十三日 下界はエアコンなしではいられないが山の庵は窓を開ければ 入ってくるよ涼しい風が昼下がりの室内二十五℃ ヒグラシの歌が涼しさを増す突然外でキーキーと 何かの叫ぶ声がする東側の網戸を開けて 下を覗くと斜面の叢にアオダイショウに巻きつかれ 悲鳴をあげているノウサギまだ子どものようで小さな体 アオダイショウは斜面を転がりつつがんじがらめに巻きついて 首を固く絞めあげ声を封じる弱肉...

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白山鳩居峯中五宿巡拝~中夏 2

(承前)(水の涸れることのない三ノ宿の沢遡り 源流で洗面し喉を潤す感謝を捧げる水の神に 水のある処でこそ生命は育まれる)源流からさらに登ってゆけば 足元に現われたギンリョウソウふとゾロアスター教の水の神 ティシュトリヤ星(シリウス)を想うこの時期昼間に南中し姿の見えぬ ティシュトリヤ星は白馬の姿に身を変えるそして黒馬の姿の旱魃(かんばつ)の悪魔 アパオシャと戦うという入峯四時間弱で三ノ宿三角点着 ヒグラシ...

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Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝