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記事一覧

初参り・初登り~敬愚比丘と月の兎

令和五年(2023)一月四日朝八時前 白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺(ちょうりゅうじ)に初参り粉雪舞うも穏やかな天候 さほど積もっていない十二月のドカ雪以来白山神社の拝殿と本殿にて 白山三所権現にご挨拶大講堂にて般若心経唱え 宝篋印塔に陀羅尼誦す白山有縁の生きとし生けるものたちに 今年もご加護を垂れたまえ五十を過ぎたこの野人めを 今年も白山に登らせたまえ長瀧寺から長良川を渡り かんじきで登る御坊主ヶ洞雪に足...

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御坊主ヶ洞~向山~仏岩放浪

梅雨に入ってたった二週 あっけなく明けた今年の梅雨令和四年(2022)六月二十七日 梅雨明けの夜空は満天の星真夜中に空を見上げれば ヘルクレス座の横に輝くベガ古代ペルシアのワナント星 悪獣害虫に立ちはだかる神翌二十八日早朝に 参拝す白山美濃馬場長瀧寺(ちょうりゅうじ)今年はすでに白山に 飛騨・加賀・越前から登り美濃馬場にはご無沙汰していた 二月に二ノ宿まで登って以来だいよいよこれから登るだろう 鳩居の峯と...

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敬愚比丘と西因上人へ(御坊主ヶ洞)

2021年7月11日 旧暦六月二日庚申白山美濃馬場中宮 長瀧寺(ちょうりゅうじ)から長良川渡り急峻な御坊主ヶ洞遡り 見附ノ大岩へと登っていった「長瀧寺真鑑正編」によれば 戦国時代大永・享禄の頃(1521~32)陰暦六月朔日に この大岩の下方にて長瀧寺の敬愚比丘が 火焼三昧に入定されたという日本で初めて焼身供養を 行じた人は平安時代中期那智山の応照上人だ 「大日本国法華経験記」によれば上人は「法華経」薬王菩薩本事品...

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鳩居峯中五宿巡拝~ツツドリ

 2021年5月25日、白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺(ちょうりゅうじ)から尾根伝いに九~十あった古の山伏の行場「鳩居峯」のうち、五宿目までを巡拝。二ヶ月ぶりの入峯です。入峯の前夜は、勤行の際に「白山権現講式」を修しています。白山三所権現・六所王子・三類眷属を讃歎し礼拝することこそ、越前馬場・加賀馬場・美濃馬場に共通した白山信仰の根幹です。 金剛童子堂、拝殿、豪潮律師宝篋印塔、大講堂と順拝し、前日の雨でしっ...

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長瀧寺~御坊主ヶ洞初詣

長びくコロナで旧正月の 三日にようやく初詣奥美濃白山美濃馬場 白山中宮長瀧寺(ちょうりゅうじ)長靴で白い参道歩き 金剛童子にご挨拶拝殿に上がり白山の 三所の権現 明けましておめでとうございます どうぞ 今年もよろしくお願いします豪潮律師の宝篋印塔 見上げて陀羅尼をお唱えし大講堂にて心経読誦 どうかご加護をお願いします長良川渡り対岸の 御坊主ヶ洞へ初詣谷の周りは雪だらけ ズボッと膝まで脚はまる歩きづら...

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マダニフィストの再来~鳩居峯

 俺の名はマダニフィスト、ある野人の心に寄生している魔ダニだ。十ヶ月近くもどこに隠れていたのかだって?それはこっちのセリフだぜ。なにしろCOVID-19とやらがアンタらの間で流行り出してからというもの、アンタらはめっきり山に来なくなったからな。 アンタが昔の白山美濃馬場の山伏の行場・鳩居峯のうち、五宿目まで徘徊したのも、十ヶ月ぶりだ。雪が深いだの、疫病だの、暑いだのとブーたれては山に来なかったり、来ても途...

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鳩居峯中三宿・仏岩巡拝~お盆

 8月16日早朝、山小屋下って白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺へ。アジサイ咲く金剛童子堂の奥に、大講堂と豪潮律師宝篋印塔。拝殿、宝篋印塔、大講堂と順拝して入峯。四十分ほどで一ノ宿参拝、本地・不動明王にお水をお供えして勤行。沢の水は豊か。すでに汗ダクです。念仏と息と歩調を合わせ、越前・美濃国境尾根へ。真夏の空ですが、白山は雲隠れ。入峯から二時間、越美国境尾根に出、縦走。二ノ宿付近より大日ヶ岳を遥拝しつつ、...

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白山鳩居峯中四宿巡拝~帰山再会

 5月30日、四ヶ月ぶりに白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺へ。新型コロナウイルスの影響もあり、毎月続けてきたこの行もしばらくご無沙汰しておりました。旧暦6月1日は、約五百年前の大永・享禄の頃(1521~30)に亡くなった長瀧寺の敬愚比丘のご命日。入峯前に敬愚比丘が焼身供養を行じられた御坊主ヶ洞に登り、「法華経」薬王菩薩本事品を読誦しました。敬愚比丘は一切衆生喜見菩薩(薬王菩薩の前世)のように、身をもってみ仏とその教...

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パンデミック訳「老子」20 愚かさ

 老子爺さんこう述べた。「昔の道を行じた者は、民衆を聡明にするのでなく、愚かであるようにした。民衆を治めるのが難しいのは、小利口だからだ。だから利口さを用いて国を治めるのは、国の損失。利口さを用いずに国を治めるのは、国の利得。この二つを忘れないのが、国を治めるお手本だ。お手本を忘れずにいるのを、幽玄なる徳という。幽玄なる徳は深く、はるかで、すべてのものと共に愚かさに返り、大いなる道に帰順する。」(...

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修正延年、敬愚比丘に初詣

御坊主ヶ洞よじのぼり見上げる 見附ノ大岩五百年の昔 あなたは此処で火の中に坐し 天に召されたあなたの身から出た炎はこの雪深き 白山麓の美濃馬場 長瀧寺を戦乱の世からずっと照らし続ける薬王菩薩が 前世に身を焼(とも)して 千二百年の間八十億恒河沙の世界を照らし続けたごとくに境内に雪ひとつなき令和二年 正月六日あなたは今年も見おろす六日祭の 延年の舞仙人赤松子(せきしょうし)は 自らを焼き西王母の 石室に...

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Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝