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記事一覧

平泉寺~三室山~比島観音放浪

令和五年(2023)十月十二日 越前の勝山を放浪朝七時半に歩き始めた白山越前馬場 平泉寺(へいせんじ)の石畳の参道延々と続く苔むす石畳 平泉寺の僧らが運んだという九頭竜川からやがて霊応山平泉寺に参拝 明治の神仏分離で中宮平泉寺は白山神社となり明治五年(1872)に 廃寺にされたが明治三十九年(1906)再興された此処に歴史探訪館の前を通って泰澄大師廟へ 掌を合わす白山を開かれた泰澄大師に精進坂を上り左手の顕海寺に参詣...

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スキタイ侵攻とウクライナ侵攻

 「第四の河がボリュステネスであるが、イストロス(現在のドナウ川)に次ぐ第二の大河で、筆者の見解によれば単にスキュティアの河川のみならず全世界の河川の内でも、エジプトのナイル河を除いては最も資源に富む。ナイルのみは他のいかなる河とも比較を絶しているからで、その他の河川中ではボリュステネスが最も資源に富み、家畜の飼育用に最も良質で豊富な牧場もあれば、質も量も他に類のない魚類を産し、その水は飲用に最も好...

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権現山より白山遥拝

令和五年(2023)一月廿八日早朝 寺尾ヶ原から権現山に登った美濃平野部でもこのところ 凍てつく寒さが続いていた長靴履いて雪の山道をゆき 鉄塔巡視路を登ってゆく 一つ目の鉄塔から西に 朝焼けの汾陽寺山見上ぐ323m鉄塔に出て 南に仰ぐ権現山南東への尾根を急登すれば やがて朝日が顔出した山頂部に出ると岩がある まるでドクロの横顔のよう岩上からは晴れ渡っていれば 白山のお姿を拝むことができるだがこの日は蕪山(か...

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サデ祭~神の子なる火 2

(承前) ペルシアの伝説のピーシュダーディー朝、カヤーニー朝から時代はずっと下って、ササン朝の後期。「シャー・ナーメ」によれば、突厥(とっくつ、テュルク)の侵攻からササン朝ペルシアを守ったバフラーム・チュービーンがササン朝に反旗を翻した際(590)、国王ホルムズド四世はバフラームの調略により王子ホスロー・パルヴィーズを疑い始め、暗殺する命令を下した。逸早く状況を察したホスローは都クテシフォン(イラク、バグダ...

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山の庵の冬の朝~大寒

あしひきの山の庵の冬の朝こたつを出ると室内はマイナス一℃気持ちよい長靴で踏む白い雪まるで残雪期のように引き締まり歩きやすいが今日はまだまだ大寒だ新雪がまた降るだろう白いフードで見上げれば樹の上にたくさんの鳥ヤマガラさんにご挨拶いい天気だねだけど午後雪降るらしい気をつけなやあ白頭巾あんたこそ腰の痛みに気をつけなカンカンカンと連打する大きな音が聞こえくるこれはコゲラの音じゃない探すとやはり其処にいたオ...

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白山初拝み~山の庵で平和を願う

令和五年(2023)一月十一日 山の庵に来てみれば雪の上に一週間前の かんじきの跡が残っていた久々に快晴の青い空 長靴で裏に登って拝む白山今年の白山初拝み 南無白山妙理大権現御前峰と剣ヶ峰の前を 横切る日照岳から別山までの長大な尾根今年もあなたに生かされている 生きとし生けるものたちを照らしたまえ庵に戻れば窓の外の 樹々に鳥たちやって来るゲーイと鳴きつつ飛ぶカケス コゲラはコツコツ木を啄(つつ)く庵の周り...

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偽善と怒りのパンデミック

ドラッグストアのレジの列Covid-19の影響で床に貼ってある線に並んだ男するとカートにてんこ盛りのおばさん脇から割り込んだ先に並んでたのは男の方だがおばさんも後に引かず立ち往生お先にどうぞと譲った男しかしこちらは買い物一つおばさんカートにてんこ盛り譲ってくれてもよかりそうなものとフツフツ怒りが込み上げてきて帰りがけにおばさんのカートにわざとぶつかって店を出ていっただけど男よお前はどうだ?Covid-19のワクチ...

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山の庵にて~晩冬雪深し

半月ぶりに山の庵へ 二月も残りあとわずかだが今年(令和四年)の雪は昨年とは 比較にならないほど深い一・二メートルほどの雪 掻き分け庵の階段へ昼さがりの庵の中は二℃ 開栓しても水は上がってこない手や顔はウェットティッシュで洗い 紙皿・紙コップ・割り箸使うペットボトルの水はとっておく カップ麺・ホットコーヒー・トイレの始末に北のカシオペアから西のオリオンの 上へと流れる天の河見上げ眠りにつく夢の中へと ...

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パンデミック訳「老子」22 戦争×知足

 老子爺さんこう述べた。「道をもって主君を補佐する者は、武力で天下をほしいままにしようとはしない、そのようなことをすればお返しがあるものだ。軍隊の駐屯した所には、荊棘(いばら)が生えるもの、よく補佐する者は目的を果たすと矛を収め、強がらない。目的を果たして驕(おご)らず、目的を果たして誇らず、目的を果たして高ぶらず、目的を果たしてやむなしとする、これを目的を果たして強がらないという。物事は盛んならば衰...

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備中・玉島巡礼

 1月22日朝、新倉敷から溜川沿いに歩いて玉島へ。かつて阿弥陀島という小島であった丘の上に建つ清瀧寺と、羽黒神社に参拝。慈覚大師(円仁上人)が唐に渡られる際、此処で阿弥陀如来の像を彫り、祀ったとのことです。里見川を渡って西の山上へと続く円通寺の参道へ。慈覚大師が十一面観音菩薩の像を造って祀ったという本覚寺にて、般若心経と宝篋印陀羅尼をお唱えしました。さらに山の上へと続く細道。円通寺の門前より見下ろした...

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Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝