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記事一覧

春日居~甲斐一宮~釈迦堂放浪

令和五年(2023)十一月二十日朝 石和温泉の宿から北へと歩いてゆき参拝した高倉宮 社殿に祀られている神輿桃畑の間を北東へ進んでゆけば 七世紀後半建立の寺本廃寺跡がある現在の山王神社の前に講堂が さらに金堂や塔などが建ち並んでいたという甲斐最古の寺から北側へ少し歩くと 笛吹市春日居郷土館に着いた此処では笛吹市御坂町上黒駒の 台地にある桂野遺跡から出土した縄文時代中期初頭(紀元前三十六~三十五世紀頃)の 見...

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御正体山登拝~妙心上人のお心

 岐阜県揖斐川町の両界山横蔵寺(よこくらじ)は伝教大師(最澄上人)のご開山、現在は山麓のみの境内ですが、かつては山上に堂宇が建ち並び、比叡山延暦寺が織田信長に焼かれた後、横蔵寺山上の本堂に祀られていた薬師如来像が延暦寺根本中堂のご本尊として遷座された、と伝わる古刹です。(2018.2参拝時)山上には熊谷直実公のお墓もあり、裏山の一番高いピークには、今も白山権現が祀られています。(同) 横蔵寺は、舎利仏(ミイラ)が...

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富士山

 8月20日朝2時、富士宮の宿を出発。車道は信号や街灯でけっこう明るく、ヘッドランプなしでも歩けるくらいです。弓沢川を渡り重林寺を経て緩やかな坂道を上へ。一時間ほどで粟倉観音堂着、般若心経をお唱えしてさらに上へ。小雨が降ってきましたが、すぐに止みました。やがて街灯は絶え、林の中の真っ暗な車道をヘッドランプと鈴をつけて行道。大きな車道に出て村山方面に向かう途中、下から上がってくる道者道の苔むす石畳を少し...

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浜松・富士宮放浪~富士山へ

 8月19日午前、浜松・元魚町の松尾神社に参拝。小路を西へ歩いて本称寺に参詣し、念仏をお称えしました。かつて、本称寺の隣には白山神社と別当寺の二諦坊(にたいぼう)があり、元禄13年(1700)と享保8年(1723)の二諦坊の失火により、白山神社や本称寺が類焼してしまったそうです(「浜松情報BOOK」)。「浜松風土記」(会田文彬著)によれば、本称寺裏手の丘陵地を「白山」、その下を「白山下」といい、「白山」に白山神社と京都醍醐寺...

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箱根大権現

 8月12日、久々に箱根・駒ヶ岳へ。六年前(2012年)の大晦日に三島から駒ヶ岳を越えて箱根湯本まで歩いた時以来です。 今回は親子での旅行なので、徒歩ばかりではありません。前日(8月11日)の大涌谷。2015年の噴火以降、大涌谷周辺の山道は通行止のままです。12日朝、芦ノ湖の船上から拝んだ九頭龍神社。山上は雲に隠れていましたが、湖畔は涼しく快適でした。 駒ヶ岳ロープウェイに乗る前から、小雨。雨具を用意して山上に着くと...

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日代上人・末代上人~白山と富士山

 「本朝世紀」に、久安5年(1149)、駿河の末代上人が富士山に埋納する為の写経の料紙を鳥羽法皇に献上し、法皇が京の人々の結縁の為、大般若経の如法写経会を行ったことが記されています。4月16日の条には、近日中に如法大般若経写経会がある旨と共に、末代上人の経歴が書かれています。(この記事を末代上人が富士山頂に大日寺を開いた時の記事と勘違いしている方がおられるようですが、「本朝世紀」のこの記事は、末代上人の請に...

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久々利白山神社~浅間山~柿下放浪

 美濃地方では、今月(2018年7月)第一週は連日の雨で津保川で洪水、長良川上流等で崖崩れが発生しましたが、その後は連日の猛暑となり、今日(7月18日)午後には、ついに多治見と美濃で40℃を超えました。酷暑の中、可児市久々利地区を放浪しました。 久々利にある可児市郷土歴史館には、かつて富士山頂・剣ヶ峰直下の道沿いに祀られていた銅造の大日如来坐像が安置されています。二年前(2016年)10月、多治見陶器まつりの帰りに此処...

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翠ヶ池・千蛇ヶ池・御厨池

 「泰澄和尚伝記」によれば、養老元年(717)泰澄和尚36歳の時、女神のお告げに従って白山の天嶺禅定に登り、「緑碧池」の側で一心不乱に加持念誦していると、池の中から九頭竜王が現れました。和尚が「これは方便の示現で、本地の真身ではない」と見破り、さらに行じていると、十一面観音菩薩の玉体が忽然と現われたのでした。越前・大谷寺(おおたんじ)の僧が浄蔵法師の口伝を元に書いたと伝わる「泰澄和尚伝記」のこの話が「白山...

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鎌倉~白山道~金沢文庫順礼

 12月27日夜明け前、鎌倉五山の一つ・寿福寺に参拝。正治2年(1200)、北条政子が栄西禅師を開山として建てた禅寺です。仏殿の裏山に穿たれた「やぐら」には北条政子や鎌倉三代将軍・源実朝の墓塔があり、念仏をお称えしました。 肥前・平戸の白山信仰の山・安満岳(やすまんだけ)に伝わる「安満嶽縁起」によれば、千光院葉上僧正(栄西禅師)が二度目の入宋をして日本に初めて禅の教えを伝えた際、香合の中に白山妙理大菩薩(権現)を...

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横蔵寺~白山権現堂巡拝

 2月23日午前、揖斐川町の両界山横蔵寺に参拝。前夜からの雨は上がり、雲間に時折、日が差していました。本堂、観音堂と巡拝し、かつての本堂があった山上へと登ってゆきました。仁王門跡までの山道には、ほとんど雪はありません。40分程で稚児ヶ岩着。嘉禎3年(1237)、この岩上から稚児が末世の人々を救う為に捨身供養を行じました(「谷汲村史」)。稚児は地蔵菩薩の化身であった、と伝えられています。西面した岩上に登り、念仏を...

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松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝