fc2ブログ

記事一覧

マジヤーリヤとナボル~動物たちの為に

 十二月三十一日から一月四日は、ゾロアスター教の六つの季節祭の五つ目、マジヤーリヤ(中冬)。すべての善きものの創造主アフラ・マズダーが動物たちを創ったことを祝う祭日です。ペルシア暦の元日(ノウルーズ)はこの時期ではなく、春分です。アフラ・マズダーは初めに天空を、次に水を、次に大地を創り、さらに植物・動物・人間を創ったのでした。 九世紀にペルシアで書かれたゾロアスター教の文献「ザードスプラムの選集」によ...

続きを読む

台風の後の山の庵

西九州を縦断した大型台風は 出雲~能登~越後を通過していった台風去りし朝の山の庵 飛ばされ転がる山栗・オニグルミ・ミズナラの実雨はすでにやみ薄曇り まだ吹く風にざわめく樹々荒(すさ)ぶ風を想わすスサノヲノミコトは 父イザナギノミコトの洗い清めた鼻から生まれ出たスサノヲは亡き母イザナミを求めて泣きわめき 青山を泣き枯らし河海を泣き乾(ほ)し姉アマテラスオホミカミが治めていた 高天原(たかまのはら)に昇って...

続きを読む

山の庵の秋の実り

中秋の名月の翌日深夜 零時に山の庵を出てみれば流れゆく雲の上から照らす 木星と皓々たる満月三時半すぎても空は明るい 西の林の樹冠に降りる月ペルシア暦では今日から五日 ゾロアスター教の中秋の祭パティシュハヒヤすべての善の創造主アフラ・マズダーが 大地を創ったことを祝う日だ創造主は始めに天空を 次に水を創り次に大地をさらに植物を動物を人間を創った 先ずは見えぬものとして次に見えるものとして創った最初の...

続きを読む

六厩放浪2 夫婦杉

令和四年(2022)八月二十五日朝 再び登る六厩(むまい、むまや)の杉尾山四日前は伝説の夫婦杉(めおとすぎ)に 出会うことはできなかったが杉尾山から正ノ俣山への尾根や山腹を 実地に歩き回ったことにより野人は絞りこむことができた 夫婦杉の所在を勘により(「斐太後風土記」の古地図)分かっていることは夫婦杉が 尾根から二十五mほど下った処標高千二百mの地所にあること(「荘川村史」) 四日前は杉尾山の尾根の東側を探し回っ...

続きを読む

飛騨荘川白山宮巡拝 1

令和四年(2022)八月七日早朝 飛騨荘川の北野地区にある治郎兵衛のイチイに参拝 樹齢二千年以上の巨木倒れぬように前からも また後ろからも支えられている大イチイから西へ歩を進め 一色惣則白山神社に詣る(巻頭写真)元久元年(1204)の創建 萱葺きの拝殿は安永四年(1775)造営拝殿内には江戸時代奉納の絵馬 絵馬殿とも呼ばれるらしい本殿にて拝む白山三所権現 三所権現の本地仏は御前峰が十一面観音さま 別山が聖観音さま大汝...

続きを読む

カモシカと野人の真剣勝負

山の庵の真夏の夕 ロフトで祈りを捧げる神に南のカーテン閉めようとして 目に入るカモシカが隣家のデッキに何やら下の方ばかり見て 野人に全く気づかないわざと窓を強く開け音を出しても こちらには見向きもしないどうやらカモシカの仔のよう 母ちゃん母ちゃんどこいるの?早く戻ってきてほしいよぅ 未熟で無邪気なカモシカの仔野人の庵にも去年の冬 カモシカ母子がやってきた無邪気に階段上る仔の 後を母が追うたしなめな...

続きを読む

鷲ヶ岳~白尾山縦走・下 林道三昧

(承前)白山は雲のヴェールの中だが うっすら見える三ノ峰と雲被る別山白尾山は白山の尾だ 南無白山妙理大権現ニョーキー ニョーキー ケケケケケケケとエゾハルゼミが鳴いている メモ帳のペンの上にとまる赤とんぼこれから山の庵まで六時間も かけて藪を戻るのは不可能だ白尾山の登山道は南西に下っている 北に戻るには遠回りだが持ってきた一リットルのお茶もあとわずか 沢で汗と汚れ流し喉潤したいものだそういえば八年前...

続きを読む

アオダイショウとノウサギ

令和四年(2022)七月十三日 下界はエアコンなしではいられないが山の庵は窓を開ければ 入ってくるよ涼しい風が昼下がりの室内二十五℃ ヒグラシの歌が涼しさを増す突然外でキーキーと 何かの叫ぶ声がする東側の網戸を開けて 下を覗くと斜面の叢にアオダイショウに巻きつかれ 悲鳴をあげているノウサギまだ子どものようで小さな体 アオダイショウは斜面を転がりつつがんじがらめに巻きついて 首を固く絞めあげ声を封じる弱肉...

続きを読む

山の庵にて~夏至

今日は夏至山の庵は薄曇りあちらこちらにコアジサイ小さな星団のように白山隠れ見えないが庵を取り巻く風と歌カナカナカナカナカナカナ涼しげなヒグラシの唄そこに加わるニョーッキィニョーッキィとエゾハルゼミツクツクピーと高らかに歌っているのはキビタキホーホケキョッとウグイスが唱う題目有難やツツピツツピとシジュウカラそよ風に鳴る山桜の葉野人めも庵にて唱うアヴェスタ語讃えん森羅万象を善きもの創りしお方をすると庵...

続きを読む

鷲ヶ岳より白山遥拝~梅雨入り前

令和四年(2022)六月十二日 山の庵の周りに咲いた星を散りばめたようなコアジサイ 今年はまだだ梅雨入りが翌十三日の日の出前 山の庵から登ってゆき拝む朝焼けの白山 オレンジ色に染まる雪(巻頭写真)スキー場に出て登ってゆけば 草を食(は)んでいるシカの母と子母さん気づいて子らを誘(いざな)う 「早くこっちに隠れなさい」とところが子らは反対側に走り出し 野人に気づき慌てて追う母をシカの母子の姿見て ふと思う今は亡...

続きを読む

白山順禮語句検索

白山順禮写真館

Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝