二十一世紀と縄文時代の温暖化
- 2023/11/12
- 14:38

令和五年(2023)十一月十一日、午後おそく長良川畔のねぐらから裏山へ登り、北の樹間に拝んだ白山三所権現。御前峰(本地・十一面観音菩薩)と別山(本地・聖観音菩薩)の中央奥に大汝峰(本地・阿弥陀如来)が頭を覗かせる、この山越来迎阿弥陀三尊を拝めるのは、白山の南側からだけだ。温暖化の続く近年には珍しく、今年は十月初旬に初冠雪した白山。だがその後一ヶ月経っても、雪は積もっては融けてを繰り返している。(2023/10/22、...
白山越前禅定道~釈迦岳登拝・下
- 2023/10/18
- 22:11

(承前)十三時すぎ東に見上げた白い大汝峰と御前峰 御宝庫(おたからぐら)がよく見える南には湯の谷川とこれから縦走してゆく釈迦岳 彼方には別山と三ノ峰望む足元に紫色の菊一輪 ノコンギクのようだがよく分からぬ鞍部より釈迦岳と別山見上げ 水場で汗流し喉を潤す東に白山頂部を見上げつつ 釈迦岳の山道を登っていった山頂西の池の彼方に望む 赤兎山・大長山・経ヶ岳そして法恩寺山笹藪の中を急登し 十四時に白山釈迦岳登頂...
飛騨白川~越中五箇山巡拝
- 2023/09/18
- 14:04

飛騨白川より越中五箇山まで 車で巡拝してきた庄川下って令和五年(2023)九月九日 御母衣(みぼろ)湖畔の荘川桜へ昭和三十五年(1960)十二月 ダム湖に沈む直前の荘川村中野の照蓮寺と光輪寺にあった アズマヒガンザクラが高台の此処に移植され無事に活着した 照蓮寺は長享二年(1488)に明心上人が下白川(しもしらかわ)にあった浄土真宗の 道場を移し再興した寺(「飛騨史畧」)明心上人の祖先の嘉念坊善俊上人は 親鸞聖人の弟子で...
梅雨のさ中の山の庵
- 2023/06/30
- 22:12

雨曇る梅雨のさ中の山の庵(いお)雄鹿が野人出迎えるカモシカ母子もこんばんは下界は蒸して寝苦しい山は涼しく快眠だ窓を開ければ自然風扇風機エアコンいらぬオーアオーアオと聞こえるアオバトの声樹上より庵(いおり)の庭に生えた草そろそろ草を刈らなけりゃだが草刈機など野蛮この時期に咲く花残し刈込鋏軽く刈る六月半ば星団の如くに咲いたコアジサイ下旬になると色褪せて真白に咲いたバライチゴ花はたちまち実と成って茂みに光る...
米山登拝・上~蝶と海と雪と泰澄
- 2023/04/28
- 22:45

令和五年(2023)四月二十五日 越後・柏崎の谷根(たんね)より泰澄大師ゆかりの米山(よねやま)に登拝した 六拡トンネル口を朝八時半に発ちハナモモ越しに見上げた米山 標高千メートル弱なのにまだまだ残雪に覆われている 越後の雪は奥美濃の比ではない谷根登山口に入る前 参詣した不動滝に奈良時代谷根に慈眼寺を開かれた 行基菩薩が不動尊を祀ったという此処に橋を渡って山道登れば 出迎えてくれたよカナヘビが南からの心地よ...
白山美濃禅定道中居神社~別山登拝1・桃
- 2023/04/15
- 16:21

令和五年(2023)四月十一日朝 全く雪のない桧峠を車で越えて石徹白に入ると アナグマさんがお出迎え六時前に中居神社に参拝し 大宮殿の向かって右から残雪の全く見られない 古の白山美濃禅定道を登っていった浄安杉から斧石(よきいし)を経て 四十分ほどで美女下社跡へ祭神だった磐長姫(イワナガヒメ)は記紀によれば 高天原(たかまのはら)からこの葦原中国(あしはらのなかつくに)へ降臨された瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に 妹の...
鷲ヶ岳より白山遥拝~春の色音
- 2023/03/30
- 14:29

令和五年(2023)三月三十日 日の出前に山の庵を発ち鷲ヶ岳へと登っていった スキー場は今季の営業終わりわずかな雪の上を鹿たちが駈けてゆく 遅れて現われた一頭のオス鹿角が分かれてないのでまだ一歳か 北西の白山と大日ヶ岳が朝焼けに染まっていたスキー場から山道へ入り 東に朝日と鷲ヶ岳を望む一ぷく平で鷲見頼保(すみよりやす)公拝み 残雪踏んで山頂目指す途中法面が崩れている処あり 山を削ればこうもなるわい山の庵か...
六厩夫婦杉より別山遥拝
- 2023/03/08
- 15:22

令和五年(2023)三月七日 春分まであと二週間山の庵に来てみれば 出迎えてくれたカモシカさんだいぶん雪も融けてはきたが まだまだ土は露われぬ庵の裏に上ってみれば 白山は霞んでいる春らしく翌早朝に飛騨の六厩(むまい、むまや)へ 雪被る千鳥格子御堂の鞘堂その奥に六厩の杉尾山 引き締まった雪の上歩く雪に覆われた山道には 先週の野人の足跡が処々にだが雪の表面は先週よりも 緩んできている明らかに東に見下ろす六厩の...
雪山籠り~立春
- 2023/02/05
- 11:28

令和五年(2023)二月立春 半月ぶりに来た山の庵(いお)七~八十センチの雪かいて ようやく辿りつく庵(いおり)の戸お昼すぎだが室内零℃ 窓の外は深々(しんしん)と降る粉雪抜いておいた水を開通すれど 水はまったく上がってこない水道管はヒーター巻いてるので 破損のおそれはないけれど地面の下で凍ってるのか この時期毎年こんなもの持ってきた四リットルの水 一泊ならこれで問題ない手や顔はウエットティッシュで洗い 食事...
マジヤーリヤとナボル~動物たちの為に
- 2022/12/27
- 09:40

十二月三十一日から一月四日は、ゾロアスター教の六つの季節祭の五つ目、マジヤーリヤ(中冬)。すべての善きものの創造主アフラ・マズダーが動物たちを創ったことを祝う祭日です。ペルシア暦の元日(ノウルーズ)はこの時期ではなく、春分です。アフラ・マズダーは初めに天空を、次に水を、次に大地を創り、さらに植物・動物・人間を創ったのでした。 九世紀にペルシアで書かれたゾロアスター教の文献「ザードスプラムの選集」によ...