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平泉寺~三室山~比島観音放浪

令和五年(2023)十月十二日 越前の勝山を放浪朝七時半に歩き始めた白山越前馬場 平泉寺(へいせんじ)の石畳の参道延々と続く苔むす石畳 平泉寺の僧らが運んだという九頭竜川からやがて霊応山平泉寺に参拝 明治の神仏分離で中宮平泉寺は白山神社となり明治五年(1872)に 廃寺にされたが明治三十九年(1906)再興された此処に歴史探訪館の前を通って泰澄大師廟へ 掌を合わす白山を開かれた泰澄大師に精進坂を上り左手の顕海寺に参詣...

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飛騨白川~越中五箇山巡拝

飛騨白川より越中五箇山まで 車で巡拝してきた庄川下って令和五年(2023)九月九日 御母衣(みぼろ)湖畔の荘川桜へ昭和三十五年(1960)十二月 ダム湖に沈む直前の荘川村中野の照蓮寺と光輪寺にあった アズマヒガンザクラが高台の此処に移植され無事に活着した 照蓮寺は長享二年(1488)に明心上人が下白川(しもしらかわ)にあった浄土真宗の 道場を移し再興した寺(「飛騨史畧」)明心上人の祖先の嘉念坊善俊上人は 親鸞聖人の弟子で...

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医王山登拝1~幽

令和五年(2023)六月十九日早朝 美濃・飛騨境からは白山見えたが越中は雲に覆われていた 福光インターで降り登山口を目指しただが道に迷って行きつ戻りつ 神社があったので参拝鳥居の額には西太美神社 太美神社と拝殿の額に続いて広谷の大杉へ 田んぼの中に立つ巨大なアシウスギ(巻頭写真)平成十六年(2004)の台風で幹が裂けたらしい 昭和六十三年(1988)文化財指定時樹齢約八百年とあるので芽を出したのは 平安時代末~鎌倉時...

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吉備武彦命の越遠征の足跡 5 真備公

(承前) 「石度白伝記」によれば、養老二年(718)に泰澄大師が白山南面の登拝路(後の白山美濃禅定道)を開いた後、天平七年(735)に聖武天皇が石徹白神社(中居神社(ちゅうきょじんじゃ))に神剣を奉納している。勅使は吉備真備(きびのまきび)であったという。吉備真備(下道真備(しもつみちのまきび))は、稚武彦命(わかたけひこのみこと)を祖とする吉備の下道臣(しもつみちのおみ)の後裔。稚武彦命の異母兄・吉備津彦命(きびつひこのみ...

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笥笠中宮~白山加賀禅定道登拝・前行

令和五年(2023)五月九日朝 山の庵から北西に拝んだ残雪の白山 此処からちょうど白山の向こう側に明日から登る白山加賀禅定道の 一大拠点であった笥笠中宮(けがさのちゅうぐう)がある今日はその前行として時計回りに 車で白山麓を大きく半周する長良川上流から美濃・越前の境越え 穴馬(あなま)から九頭竜川沿いに下ってゆき荒島岳の麓の仏御前の滝へ 遊歩道は一部覆われている土砂崩れにフジの花越しに見下ろす仏原(ほとけは...

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白山美濃禅定道中居神社~別山登拝3・滝

(承前)銚子ヶ峰からの下りは雨強まり 残雪と霧で一面真っ白くうっすらと見える雪庇の縁を左に 確かめつつ母御石山へと歩を進めゆく八時に神鳩(かんばた)へと下り 避難小屋にて一休み雨宿りの岩屋は窟塞ぐ岩どけたとしても 人が一人座れるほどのスペースのみおたけり坂を下り終えると 昨日落とした右手袋があった雨の山道ゆけば山鳥走り 残雪に長い尾羽が落ちていた九時十五分に大杉に降り 熊清水で洗面し喉を潤す三世紀に芽...

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白山美濃禅定道中居神社~別山登拝1・桃

令和五年(2023)四月十一日朝 全く雪のない桧峠を車で越えて石徹白に入ると アナグマさんがお出迎え六時前に中居神社に参拝し 大宮殿の向かって右から残雪の全く見られない 古の白山美濃禅定道を登っていった浄安杉から斧石(よきいし)を経て 四十分ほどで美女下社跡へ祭神だった磐長姫(イワナガヒメ)は記紀によれば 高天原(たかまのはら)からこの葦原中国(あしはらのなかつくに)へ降臨された瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に 妹の...

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鳩居峯中五宿巡拝~早春 2

(承前)南から拝む白山は 山越来迎阿弥陀三尊念仏称えてお彼岸供養 南無白山妙理大権現三ノ宿から西山との鞍部へ一気に下り 西山へと登っていった無雪期の西山頂部は二メートル越す 物干し竿の如き笹のジャングルだがこの時期は雪庇の上をサクサクと 白山望みつつ歩いてゆける西側に荒島岳~銀杏峰~姥ヶ岳~能郷白山 入峯四時間半弱で西山登頂無雪期は藪で何も見えないが この時期は最高の白山遥拝所(巻頭写真)別山大行事権...

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六厩夫婦杉より別山遥拝

令和五年(2023)三月七日 春分まであと二週間山の庵に来てみれば 出迎えてくれたカモシカさんだいぶん雪も融けてはきたが まだまだ土は露われぬ庵の裏に上ってみれば 白山は霞んでいる春らしく翌早朝に飛騨の六厩(むまい、むまや)へ 雪被る千鳥格子御堂の鞘堂その奥に六厩の杉尾山 引き締まった雪の上歩く雪に覆われた山道には 先週の野人の足跡が処々にだが雪の表面は先週よりも 緩んできている明らかに東に見下ろす六厩の...

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六厩より西ノ平登拝~白山遥拝・下

(承前)展望を楽しみながら 正午前に登頂した西ノ平西側斜面より遥拝す 白山権現麗しや手前の御母衣湖から日照岳を経て 別山(四海波嶽)へと続く尾根別山から右へ大屏風を経て 御前峰~剣ヶ峰~大汝峰へさらに右側には間名古の頭から 奥三方岳~三方崩山へと続く山並越前側では御前峰は伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉冊尊(イザナミノミコト) 別山は天忍穂耳尊(アメノオシホミミノミコト)で大汝峰は大己貴命(オホナムチノミ...

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Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝