ティシュトリヤ星
- 2022/06/26
- 10:22

「輝く、光輪をもつティシュトリヤ星を我らは祭る。[その星は]平和でよい住処を与え、白く、輝き、透明で、輝き渡り、治癒力があり、鼻息荒く、背が高く、明るく汚れない光を放ちつつ遠くまで光輝く。」(「ティシュタル・ヤシュト」野田恵剛訳) 七月一日はペルシア暦のティール(ティシュタル)月ティール日、ゾロアスター教の降雨の神ティシュトリヤ星(シリウス)の祭日、ティールガーン(ティーラガーン)です。また、六月二十九日か...
山の庵で自然と折り合う
- 2020/11/30
- 22:06

寄せては返すCOVID-19アッという間に一年が経つ中村医師がアフガニスタンで狙撃されたのが十二月四日かつて中村先生はペシャワール会報にこう書いた「通信・交通の便だけ、悪いことも沢山、速やかに起きるようになりました。」(№140)先生亡き後たちまちにCOVID-19は世界に広まり寄せては返すパンデミックモロ松かつて先生の講演で聞いた「人間と自然がいかに折り合っていくか」胸に刻まれたこの言葉四月・五月のコロナの禍中自粛で...
肥前・基山登拝
- 2019/12/24
- 18:42

12月18日昼前、基山駅で下車。三ヶ月前にも訪れた神社に参拝し、観音堂にて准提観音さまにお参りしました。豪潮律師の扁額。三ヶ月前は此処から、豪潮律師が享和2年(1802)に「八万四千」宝篋印塔の最初の塔を造立された大興善寺へと行道しました。(大興善寺の宝篋印塔、2019.9)今回は、天智天皇3年(664)に椽城(基肄城(きいじょう))が築かれた基山を目指して行脚(巻頭写真)。途中、「大行事」を祀る石碑に掌を合わせました。「大...
朝倉放浪~中村医師と斉明天皇
- 2019/12/23
- 20:24

12月18日早朝に太宰府を発ち、朝倉街道駅で下車して路線バスで朝倉へ。通学の時間帯で、バスには次々と高校生たちが乗ってきます。一時間ほどで三連水車の里に着きました。東から西に流れる筑後川の北側を潤す、堀川用水。寛文2~3年(1662~63)の大干魃による飢饉を契機に寛文3年に開鑿された農業用水路です。寛政元年(1789)、用水路の山側(北側)にも水を引くために設置された、菱野の三連水車。用水路下流に歩を進めると、三島...
太宰府放浪2
- 2019/12/22
- 08:42

(承前) 観世音寺から西へ歩を進め、戒壇院にて梵網菩薩戒経偈をお唱えして大宰府政庁跡へ。真北に四王寺山(大野城)。そして真南に基山(基肄城(きいじょう))。展示館に入ると、巨大なカメムシが目につきました。展示物ではありません。キマダラカメムシです。東南アジア・台湾・中国から江戸時代に長崎に渡来し、二十世紀後半に九州北部に分布を広げ、二十一世紀に入ると本州に進出、私も今年、岐阜県で初めて出会いました。(岐阜...
中村哲医師は日本のアジアの世界の誇り
- 2019/12/07
- 20:14

12月4日、中村哲医師が凶弾に倒れた日の夜、来日中のアイルランドのロックバンド、U2が埼玉で一日目の公演を行いました。翌日夜、その公演の動画で聞いた80年代中期の名曲「Bad」。放っておけば 消え去ってゆく放っておけば 消え去ってゆく目を見開いて!目を見開いて!目を見開いて!俺は眠っちゃいない(拙訳)ボノの叫ぶような歌声に、アフガニスタンとパキスタンの辺境で困窮した人々の為に生涯を捧げた中村医師が偲ばれ、涙...
中村哲医師のご冥福をお祈りします
- 2019/12/05
- 00:56

12月4日夕、ニュースで中村哲医師が銃撃され、亡くなられたとの速報に接し、驚きと悲しみに堪えません。中村医師のパキスタンやアフガニスタンでの活動に感銘を受け、私も九年前からペシャワール会をささやかながら支援させていただき、年四回の会報で中村医師の現地での灌漑事業等の報告を読むのを楽しみにしておりました。 今年7月の会報(No.140)で、中村医師は現地赴任から三十五年の事業を振り返ってこう書いておられました...
白山鳩居峯五宿巡拝~大風・豪雨の爪痕
- 2018/09/06
- 09:32

白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺から尾根伝いの、古の山伏の行場「白山鳩居峯」十宿の内、五宿目までの順拝を半月ごとに行じ始めて、今月で二十四ヶ月。積雪期は二~三mの雪、無雪期は二~三mの笹藪に覆われた千三百m以上の峰々の行場を、喰わず・座らず・撮らずに順拝しておりますが、前日(9月4日)に大型の台風21号が各地に強風被害をもたらしており、越前・美濃国境の尾根を半月ごとに歩いている野人として、山上の状況をお伝...
長良川・各務用水放浪1
- 2018/08/05
- 21:17

8月4日早朝、私のねぐらの前の長良川畔へ。一ヶ月前(2018年7月初旬)の豪雨による増水で洗掘された河川敷の小道は、修復されていました。氾濫した津保川から流れてきたと思しきビニール等が、木々に絡みついています。豪雨の後、体温をはるかに上回る日照りがもう一ヶ月近く続いています。今年(2018年)の長良川中~上流域は、2月に上流で豪雪、春は晴天続きで雪は一気に融け、7月初旬に豪雨、その後は熱波・・・。気候の温暖化と極端...
マダニ
- 2016/06/14
- 23:48

6月1日に長瀧寺・敬愚上人が焼身供養を行った山に登ったことは、先に記しましたが、帰宅後、尻に出来物のようなものがあり、小さなカサブタがありました。もしや…と思い、その「カサブタ」をはがしてみると、それはマダニでした。この日は鉄塔巡視路だけでなく、向山方面への藪の尾根も歩いたので、その時にかじりついてきたのでしょう。 数年前、マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が話題になる少し前のことでし...