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記事一覧

縄文時代のお墓

 お墓のあり方が変わりつつある、二十一世紀の現代。日本人の祖先である縄文人たちは、土器の使用によって食べ物を煮炊きするようになり、日本で定住生活をした初めての人たちだった。当然、まとまった墓地が現われたのも縄文時代だったろう。彼らはどのような埋葬をしていたのか?野人が訪れたいささかの遺跡から縄文のご先祖さまに学んでみたい。 千葉県船橋市の飛ノ台貝塚(とびのだいかいづか)。(2023/11/21)縄文時代早期、約...

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カナヘビ・トカゲ写真集2020春夏

 私が子供の頃から愛している生きもの、それは、カナヘビです。東京湾奥の、当時はまだ草っぱらだらけだった町で育った私は、捕まえたカナヘビを小学校の両面筆箱の片面に入れて持ち帰ったり、友だちが捕まえたカナヘビと競争させたりしていました。カナヘビはトカゲの仲間ですが、ずんぐり黒く青光りして腹這いに一直線に逃げるトカゲと違って、カナヘビは茶色く乾いたカサカサの肌触り、長~く細いしっぽ、腹を浮かせたスマート...

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武蔵嵐山・鵜沼~道灌公と万里集九

 2019年末の26日午後、武蔵嵐山(らんざん)の白山神社へ。山の麓から少し登ると、不動明王を祀るお堂。さらに石段を登ってゆくと、山上に鎮座する、白山神社。かつて、此の辺りは平澤寺(へいたくじ)という古刹の境内でした。長享2年(1488)8月17日、三日前に妻子と江戸城を発った詩僧・万里集九(ばんりしゅうく)が此処に布陣していた太田資康(すけやす、太田道灌の子)を訪れ、9月26日まで滞在しています。「十七日。須賀谷之北平澤...

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箱根大権現

 8月12日、久々に箱根・駒ヶ岳へ。六年前(2012年)の大晦日に三島から駒ヶ岳を越えて箱根湯本まで歩いた時以来です。 今回は親子での旅行なので、徒歩ばかりではありません。前日(8月11日)の大涌谷。2015年の噴火以降、大涌谷周辺の山道は通行止のままです。12日朝、芦ノ湖の船上から拝んだ九頭龍神社。山上は雲に隠れていましたが、湖畔は涼しく快適でした。 駒ヶ岳ロープウェイに乗る前から、小雨。雨具を用意して山上に着くと...

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三河霧山~羅漢山~石平山順拝1

 1月15日、豊田市の鞍ヶ池公園に車を停め、江戸時代前期の禅僧・鈴木正三(しょうさん)和尚と、江戸時代後期の念仏行者・慈本豪英尼ゆかりの山々を順礼してきました。 鞍ヶ池公園から40分ほど歩いて、霧山町の白山宮に参拝。麓の里宮から裏山へ石段を登ってゆくと本殿があり、さらに山上へと急峻な山道が続いています。三河国幡豆(はず)郡駮馬(まだらめ)出身の慈本豪英尼は、文政10年(1827)21歳の時に出家、浄土宗の尼僧として専...

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総持寺・宝篋印塔礼拝

 12月28日夕方、横浜市鶴見の総持寺に参拝。越前の永平寺と並ぶ、曹洞宗の大本山です。昔、総持寺の参禅会で准胝観音さまがおられる坐禅堂に正身端坐していたことがありますが、当時は総持寺に起っている宝篋印塔(ほうきょういんとう)については何も知りませんでした。 大祖堂にて高祖承陽大師(道元禅師)と太祖常済大師(瑩山禅師)にお参りし、大雄宝殿に参拝。総持寺は元亨元年(1321)、能登に瑩山(けいざん)禅師が開山。瑩山禅師...

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鎌倉~白山道~金沢文庫順礼

 12月27日夜明け前、鎌倉五山の一つ・寿福寺に参拝。正治2年(1200)、北条政子が栄西禅師を開山として建てた禅寺です。仏殿の裏山に穿たれた「やぐら」には北条政子や鎌倉三代将軍・源実朝の墓塔があり、念仏をお称えしました。 肥前・平戸の白山信仰の山・安満岳(やすまんだけ)に伝わる「安満嶽縁起」によれば、千光院葉上僧正(栄西禅師)が二度目の入宋をして日本に初めて禅の教えを伝えた際、香合の中に白山妙理大菩薩(権現)を...

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御嵩放浪~浄蔵法師忌・後

 50分ほどして坐を立ち、白山に向かって投地礼。薄藪の尾根を西へ下ると鉄塔に出、巡視路を下ってゆくと、立派な社殿が現われました。白山神社です。石段を下ってゆくと、下には青屋根の大きな拝殿。白山妙理大権現のお導きに感謝し、真名田溜池から南へと下ってゆきました。中山道に出、「鬼の首塚」に参拝。鎌倉時代初頭、西美濃の不破の関から来た悪人が鬼岩に住み着き、人々を悩ませたので、御嵩の地頭・纐纈(こうけつ)盛康の...

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越後放浪/国上山~野積~弥彦山・後

 登ってゆくと、すぐに西側に日本海が見えてき、北の樹間には雨乞山と弥彦山を遥拝。国上寺から20分ほどで国上山頂に着き、宝篋印塔に掌を合わせました。国上山から弥彦山方面へ縦走。剣ヶ峰へと登ってゆき、南西に寺泊の海岸を望みました。北には、これから登ってゆく雨乞山と、弥彦山。林道を駈け下って猿ヶ馬場峠への山道を登り、正午すぎに峠に出ました。雨乞山に登り、北西へ降下。佐渡島の島かげを拝みました。 弥彦山に登...

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白雲山~阿千葉城放浪

 4月15日朝、郡上大和の道の駅より白雲山へと登ってゆきました。聖徳太子堂に参拝し、剣から三十三観音(石像)巡拝路を登って20分程で白雲山観音堂着。般若心経と念仏をお唱えし、昨晩の熊本地震の犠牲者のご冥福と、被災された方々の生活復興を祈りました。此処には中世、大きな寺院があったそうですが、詳細は分からないようです。「大和町史」によれば、弘化3年(1846)三十三観音寄進の際の記録に、御本尊は播磨国清水へ御転座、...

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Haxanjunrei

松尾如秋

Author:松尾如秋
自由と孤独を愛するアウトサイダーと、森羅万象を統べているものとの一対一の対話
白山と、白山に育まれているすべてのものへの讃歌
2006~奥美濃の藪山を登り始める
2009~白山三禅定道を毎年登拝
2016~19白山美濃馬場の古の山伏の行場「白山鳩居峯」のうち五宿を毎月巡拝、以後随時巡拝