鳩居峯中七宿巡拝1
- 2021/08/29
- 14:29

2021年8月26日、三ヶ月ぶりに鳩居峯巡拝。白山中宮長瀧寺(ちょうりゅうじ)から尾根伝いに、八~十あったと伝わる古の山伏の行場です。「長瀧寺神社仏閣記録」には「鳩居峯八堂之本尊」として一宿 不動明王 二宿 釈迦如来 三宿 阿弥陀如来 多婆宿 毘沙門 国坂 十一面観音 泉之宿 大日如来 中須 普賢菩薩 カウ橋 文殊菩薩 神鳩 虚空蔵菩薩と、白山美濃禅定道と合流する神鳩(かんばた)まで九つの...
夏の妖しき虫たちの歌
- 2021/08/06
- 11:31

アタシの名はアシダカグモよ大きいからって怖がらないでアナタの嫌がるゴキブリをアタシバリバリ食べるのよつぶらな瞳に見えるのはアタシの牙のついた顎(あご)だけどアタシってけっこう臆病恐いと死んだふりしちゃうのよザ・フーの「ボリスのくも野郎」は死んだふりしてつぶされちゃったアタシのことはつぶさないでねゴキブリいっぱい食べてあげるわよ僕の名前はヒグラシだ初夏から秋までカナカナカナと涼しい声で鳴くセミだ涼しい...
鳩居峯中五宿巡拝~ツツドリ
- 2021/05/27
- 22:17

2021年5月25日、白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺(ちょうりゅうじ)から尾根伝いに九~十あった古の山伏の行場「鳩居峯」のうち、五宿目までを巡拝。二ヶ月ぶりの入峯です。入峯の前夜は、勤行の際に「白山権現講式」を修しています。白山三所権現・六所王子・三類眷属を讃歎し礼拝することこそ、越前馬場・加賀馬場・美濃馬場に共通した白山信仰の根幹です。 金剛童子堂、拝殿、豪潮律師宝篋印塔、大講堂と順拝し、前日の雨でしっ...
マダニフィストの再来~虫の知らせ
- 2020/10/19
- 09:38

俺の名はマダニフィスト、ある野人の気血を吸っている魔ダニだ。 奴は山に登る日取りを決めるのに、千七百年ほど前に書かれた「抱朴子」に倣って、忌日を避け佳日を選んでいる。無論、だからといってその日の天候や山の状態、そして奴の体調が好いとは限らねぇ。ここ数ヵ月は奴が選んだ日だけが雨天で、その前後は好天続きという結果が続いてるぜ。野人たる奴は、雨でも天候が回復傾向にあれば、人に会わなくて済むのでカッパ着...
マダニフィストの再来~無為・自然2
- 2020/10/05
- 20:05

俺の名はマダニフィスト、あるハゲちょびんのぬかミソに寄生している魔ダニだ。 前回ほざいておいたように、老子爺さんの道徳経五千言には「無為自然」なんて語はないし、「荘子」にもありゃしねぇ。前漢の司馬遷の「史記」(紀元前90年頃完成)にも晋の陳寿(233~297)の「三国志」にも葛洪(283~343)の「神仙伝」にも「無為自然」の語はないし、葛洪の「抱朴子」にも後漢の魏伯陽の「周易参同契」にも梁の陶弘景(456~536)の「真...
マダニフィストの再来~無為・自然1
- 2020/10/01
- 21:12

俺の名はマダニフィスト、ある野郎の心に寄生している魔ダニだ。奴はコロナで遠出できなかった四月と五月、老子爺さんの道徳経五千言を訳してすごしていた。老子爺さんや荘子オジさんの教えといやぁ、「無為自然」と知ったかぶりした奴らは宣(のたま)う。だがなぁ、老子道徳経五千言の中には「無為」や「自然」という語はあっても、「無為自然」なんて言葉はどっこにもありゃしねぇ。「荘子」にもそんな言葉はねぇし、老子爺さん...
マダニフィストの再来~鳩居峯
- 2020/09/23
- 21:23

俺の名はマダニフィスト、ある野人の心に寄生している魔ダニだ。十ヶ月近くもどこに隠れていたのかだって?それはこっちのセリフだぜ。なにしろCOVID-19とやらがアンタらの間で流行り出してからというもの、アンタらはめっきり山に来なくなったからな。 アンタが昔の白山美濃馬場の山伏の行場・鳩居峯のうち、五宿目まで徘徊したのも、十ヶ月ぶりだ。雪が深いだの、疫病だの、暑いだのとブーたれては山に来なかったり、来ても途...
中居神社~白山美濃禅定道登拝・下
- 2020/06/13
- 09:55

(承前) 翌6月9日朝4時半、白山大汝峰より翠ヶ池、剣ヶ峰、御前峰、別山を遥拝。やがて立山の南から昇った朝日。西には十七夜のお月さま。白山越南知権現(大己貴(おほなむち)権現)の本地も立山和光大権現の本地も、阿弥陀さま。十一世紀、藤原能信作と伝わる「白山大鏡」によれば、三十七所の神仙洞の一つ「最勝神宮洞」は「越南智仙洞」であり、「元真伯陽之仙居」。伯陽とは、老子の字(あざな)です。「鋭さを弱め、もつれを解き...
白山鳩居峯中四宿巡拝~帰山再会
- 2020/05/31
- 16:23

5月30日、四ヶ月ぶりに白山美濃馬場・白山中宮長瀧寺へ。新型コロナウイルスの影響もあり、毎月続けてきたこの行もしばらくご無沙汰しておりました。旧暦6月1日は、約五百年前の大永・享禄の頃(1521~30)に亡くなった長瀧寺の敬愚比丘のご命日。入峯前に敬愚比丘が焼身供養を行じられた御坊主ヶ洞に登り、「法華経」薬王菩薩本事品を読誦しました。敬愚比丘は一切衆生喜見菩薩(薬王菩薩の前世)のように、身をもってみ仏とその教...
マダニフィストの冬眠
- 2019/12/02
- 13:31

山は雪だ そろそろ冬籠りお前の心の 何処かでな生け捕りしようと しても無駄だぜ探し回っても 発見不可能仙人左慈は 魏の曹操に命狙われ 捕まったしかし牢屋の 内にも外にも左慈左慈左慈で 左慈だらけ行方くらました 左慈探し曹操怒って 指名手配左慈は片目で 青衣に頭巾すると町ぢゅうが 皆その格好お前が俺を 捜索しても俺はお前の 内外で無数の爛(ただ)れた スモモに化けてあっちで弾け こっちで弾けポンポン弾...